飲んで打って買って~退化した文明の意味とは~
ということで霊長類考察シリーズ第一弾、”退化した文明”をお届けしようかと思います。
人類の歴史は文明の進化とは切っても切れない関係にあります。21世紀、人々は石斧ではなくスマートフォンなる怪しげな機械を持ち運び、時にはSNSを用いて間接的に人を殺める技術まで手に入れてしまいました。人権意識は日に日に高まり、しまいには朝ドラの入浴シーンまで”不要な性的描写”として槍玉にあげられるほど。しかし、そんな行き過ぎにも感じる世の風潮も、文明の進化に付随していると考えれば何ら疑問のないものになります。
その現代において、未だに酔った女性に乱暴するという事件が後を絶たないというのは人類の退化、ひいては文明の退化を意味しているのではないかと考えたわけです。日本には古来より遊郭文化があり、性産業は一大エンターテインメントとなっておりました。それが明治になり西洋的思想が流入したことで、性に寛容であった当時の日本的思想はなりを潜め処女性が重視されるようになりました。
そもそも夜這い文化が存在していたほどのどエロ大国日本において、禁欲的な西洋思想を取り入れるとどのようになってしまうのか。
家長制度に代表されるように、近代まで男尊女卑が明文化されていた日本においてそのような風潮が広がることでどのような変化が見られるのか。
筆者、このように結論付けたのであります。
「思考を停止した男子たちが都合よく男尊女卑を持ち出し性犯罪に走る」
端的に申し上げます。
モテない男子諸君は脳内女性像を誇大化し、更に男尊女卑思想を強固にすることで女性に対する横暴を正当化するのです。
過去の性犯罪者たちの供述を見てみると顕著です。
刀の鞘を追い求めるべく女性に襲い掛かり、逮捕されることでしか自分の認知の歪みを認識できないのです。
前記事の酔っ払いお持ち帰り発言の同僚も然り。彼の脳内では
「酔っぱらった女が悪い、あの恰好は誘っている、女のnoはyesの裏返し」
と、都合よく変換されていたことが容易に想像できます。
考えてみましょう。
酔っぱらっている中年男性をぶん殴ったとします。
容疑者が「酔っぱらって寝ていたのは殴っていい証。親父の懇願はおかわりの裏返し」なんてほざいたらyahoo!の民のサイバーリンチ間違いなしです。
しかしなぜかこれが性犯罪では議論を巻き起こすのです。
男性の潜在意識がそうさせるか、はたまた同等の思考の持ち主が自己保身のためにそうするのか、どちらにせよ日本には一定数のインド的思考の持ち主が存在していることは間違いないのでしょう。
筆者は思うのです。
人間特有の”理性”を失ってしまったホモサピエンスは人類の退化の象徴ではないかと。
様々なサービスが発展している現代、インターネットを通じて成人用品を匿名で購入できるほどにまで進化した21世紀において、それでもなお女性の人権を無視し自ずと犯罪に手を染めるという行為はもはや文明を得た人類の行動ではない、と。
筆者職場には24時間トイレが併設されており、多目的トイレでは定期的に男性用成人グッズがその役目を全うし静かに余生を過ごしております。外灯ひとつない山奥の、肝試しスポットにもされている我が職場のトイレに打ち捨てられている成人グッズを見つけるたび、筆者は人間の果てしない欲求と同時にそれでも人間としての尊厳を保とうとしている見知らぬ殿方の葛藤を感じ取り一人涙するのであります。
ー彼は霊長類に成り下がらずにすんでいるー
ー寧ろそういった選択をした自分を誇らしく思ってほしいー
今回の霊長類は医学科生ということですが、恐らく彼は「女性は医者狙いだろどうせ」「将来有望な俺に抱かれたことを光栄に思え」とでも思っていたのでしょう。その根底には歪んだ女性観と男尊女卑思想が見え隠れ、いや丸裸で存在しています。
人間であれば風俗に行くないし文明の利器を借りているものを、霊長類にはそのような発想がなかったのです。プライドだけが邪魔をして。
かつてのように遊郭遊びが一つのステイタスであれば、風俗にも気軽に通えることでしょう。しかし社会規範の変化により、風俗遊びは隠すべき恥と考える輩が一定数存在するようになってしまいました。その癖、女性の人権を無視した無償の性行為は正当化しようとします。これは日本に根付いていた遊郭文化の退化が招いた悲劇です。
また、匿名配送により以前より身近になった成人グッズ、それすらも頼まないなど愚の骨頂です。
これでU○berの置き配を活用していようものなら・・・・・・・
筆者、息子が生まれた際真っ先に考えました。
「性犯罪者にだけはしたくない」
そのためにはどのように育てていくのが最適解か、答えはまだでていません。
しかし酔っぱらった女性を見たら介抱するような男子に育つことを切に願うばかりであります。