レトルトカレー見聞録

カレー好きの筆者(アラフォー子持ち)が世に存在する様々なレトルトカレーを実食しその魅力を発信しつつダイエットを綴ります

19日目:S&B食品 超辛ビーフカレー

レトルトカレー見聞録第19回、本日紹介するカレーは「S&B・超辛ビーフカレー」です。

 

夏の訪れはスパイスとともに。いつからでしょうか、日本人が夏に激辛カレーを欲するようになったのは。冬にはイチビキ食品presents 赤から鍋15番が販売され、冷え切った体と心を暖めながら春の訪れを待ちわびる北国の小市民が短い春を堪能し迎え撃つは夏の激辛カレー祭りでございます。

 

筆者持論としてカレーに供するご飯は非炊きたてこそが至高と考えており、ぬるめライスと激辛カレーのコラボレーションを頬張りながら扇風機のそよ風に揺られる夏の昼下がりはもはや風物詩です。唐辛子一辺倒の辛さは体内からの発熱を欲する冬の出番まで舞台袖にスタンバイ、夏はスパイスの後引きながらも爽やかな辛さとぬるめライスの逢瀬を楽しむときなのではないのでしょうか。

 

そんな夏の訪れを告げるドラッグストアの激辛カレー特設コーナー、隣接する辛○魚に若干の違和感を感じつつも陳列棚を眺めていた筆者の目に飛び込んだのは「激辛」を超越した「超辛」の二文字でした。

 

 

 

では、パッケージ拝見。

 

 

おわかりになりますでしょうか。一見すると手振れに思われる超辛の字、これは陽炎効果を駆使することでその儚いひと夏の幻を巧みに表現しているのです。タバスコブランドスコーピオンソースは前面に押し出されることでその暴力的な辛さを視覚に訴えています。このソースを目にした瞬間筆者の口からは大量の唾液が溢れだしてきました。というのも筆者、冷蔵庫に二年物のスコーピオンが鎮座しているのです。

 

 

では、考察。

 



 

ジャーマンカラーの黒赤金色は時として人を激辛の世界に誘います。左上では猪木も愛したTABASCOが虎視眈々と筆者の胃袋を狙っているよう。これは牛乳必須か...?第7位ココナッツミルクの中和作用に期待しつつ原材料ランキングを確認すると、一食198kcalとは思えない原材料の充実度合いに度肝を抜かれます。その本気度は国産牛が第1位という形となって現れており、「野菜(しょうが、にんにく)」表記から見て取れるのは溶けだした野菜のうまみに頼らずスコーピオンとの調和により高みを目指したS&B様の努力の爪痕です。オリオンは逃げ回るが我々は共存共栄の道を選ぶーそんな開発者様の意気込みを感じ取りながら、「S&B超辛ビーフカレー

 

 

いざ、実食

 

 

 

”強気の価格設定”は瞬く間に”高品質低価格”へと変化した...

248円(税別)のカレーの海には柔らか国産牛肉が計6個、ちょっとそこらのビーフカレーよりも充実した量とそのとろける様な食感に購入時割高感を感じていた筆者は己を恥じることとなりました。このカレーは間違いなく価格以上の満足感をもたらします。一口大の牛肉は脂身と赤身のバランスが抜群で、牛すじをも彷彿とさせる旨味柔らかさが運ぶ幸せは筆者の胸にしっかりと刻み込まれました。

 

後から押し寄せる辛さは暴力的とまではいかず、辛いながらもしっかりとビーフの旨味を感じ取ることが出来るカレーです。これはひとえに製造会社・株式会社アーデン様の努力の結晶でしょう。

 

きのこのHOKUTOが始めたレトルト食品製造事業、その存在は知られていなくとももしかしたら一度は口にしたことがあるかも知れません。このように各社が協力しながらレトルトカレーを製造している、それはただみんなの笑顔がみたいから......

 

 

時折突き刺すような辛さで現実に引き戻されながらも超辛カレーの魅力に憑りつかれてしまった筆者、痛覚を刺激するその辛さにタバスコと同じノリでスコーピオンソースをピザにふりかけ悶絶した先週末を思い出しながら、次なるカレーを求めてyahoo!とともに明日へとむかうのであった........

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