5日目:カレー職人スパイシーチキンカレー 辛口
レトルトカレー見聞録第5回、本日紹介するカレーは「グリコ・カレー職人スパイシーチキンカレー」です。
先日ご紹介したバターチキンカレーパッケージのテーブルクロスに魅了され、その魅惑のテーブルクロスの世界観にじっくり浸ろうと決意した筆者、2回続けてカレー職人をレポートさせて頂きます。江崎グリコ様、今回もお世話になります。
では、パッケージ拝見。
色調・絵柄共に欧風カレーを意識しているのでしょうか。前回のバターチキンカレーが暖色で温暖なインドの気候を表現しているのに対し、寒色を用いている今回のテーブルクロスは「寒い北欧で体を暖めようとスパイシーな食べ物を求める、極寒の地を生き抜く逞しい勇士たち」を表現しているように感じて他なりません。
香辛料を求めてヨーロッパ諸国がしのぎを削って西を目指してからおよそ500年。長い歳月を経てその思いは「スパイスが元来存在していない北欧においてスパイシーなカレーを求める」という形となって結晶化したのです。
さすが江崎グリコ様、時代に先駆けて設置した道頓堀のゴールインマークが象徴するものは単なる「健康的な成人男子」ではなかったのですね。
では、考察。
バターチキンカレーの時から気になっていたのが「炒めたまねぎペースト」の文字。ご家庭でカレーを作る際、皆さんはカレーにおける飴色玉ねぎの存在価値を把握してはいるものの、その手間から「まあ合格」あたりで炒めることを諦めてしまっていないだろうか。
筆者はかつて玉ねぎ炒めで手を抜き「ルーを使っているのにまずいカレー」と評されたことがあります。そのくらいカレーにとっての生命線となる炒め玉ねぎ。これを全面的に打ち出しているというだけで一種の安心感のようなものを感じることが出来ます。
また、パッケージで「ジンジャー&あら挽き黒胡椒」と銘打っているだけあって第6位にしょうがペーストがランクイン。インドカレーを彷彿とさせる高順位に胸の高鳴りを隠せません。
激辛好きの筆者が選んだ「グリコ・カレー職人スパイシーチキンカレー(170g)」
いざ、実食。
お、辛い。ピリッとした辛さが舌に伝わります。こちらは胡椒によるものなので唐辛子とは違い突き刺すような辛さではなく香り高く鼻から抜けるような辛さを感じます。
予想外にしょうがの風味はさほど感じませんが、これはその他原材料と調和したことで全面的に主張せず全体をまとめ上げる働きを担った結果でしょう。うーん、美味しい。
辛さ調節にカプサイシンを活用する筆者、胡椒を中心に構成されているまさに「スパイシー」な辛さにご執心です。原材料を見ると香辛料の記載がないにも関わらずこの風味、それから得られる満足感。辛口の表記に「甘口に毛が生えた程度(筆者基準)」と予想していた筆者、まさかの刺激に心躍るのでありました。
辛さレベルを見てみると一応「超辛」まで記載されていることから、江崎グリコ様の超辛は期待できるのでは…!?と胸弾ませつつgoo○leにて「グリコ 超辛」を検索し次なるカレーを探し求めていく…