レトルトカレー見聞録

カレー好きの筆者(アラフォー子持ち)が世に存在する様々なレトルトカレーを実食しその魅力を発信しつつダイエットを綴ります

7日目:ビーフカレーLEE 辛さ 20倍

レトルトカレー見聞録第7回、本日紹介するカレーは「グリコ・LEEビーフカレー20倍」です。

 

以前「グリコの超辛をgoo○le先生に教えてもらう」などとほざいていた筆者、検索後すぐに懺悔の念に襲われました。激辛党を自認していた筆者がまさか激辛カレー登竜門とも言われる「LEE」の製造会社、言わば恋恋慕相手の御両親とも言える御大の存在をすっかり忘れていたなんて…本日付で激辛党に離党届を提出して事態の沈静化を図ります。

 

つい先日も「夏が終わるとLEE30倍が店頭から姿を消すから安価に上質な激辛カレーを楽しむ機会がなくなってしまった」などとほざいておりました、LEEの製造元も知らずに。以後一日一グリコを誓うので議員辞職だけは避けたいものです。

 

では、パッケージ拝見。

 

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こちらはおそらくコンビニ限定商品なのでしょう。近所のドラックストアでは箱入りでもう少し容量が少ないものをよく目にします。

 

このようにstanding in the microwave を推奨するパッケージ、箱に入っておらず手軽さを前面に押し出す構造のLEEはコンビニでしかお目にかかったことがありません。割高な価格と引き換えに利便性を求めるコンビニエンスストア向けの商品であると一目で直感します。

 

また空腹の激辛党を満たしてあげようとする「大盛り230g」の文字。激辛料理は多くの炭水化物を欲するのは筆者だからでしょうか。辛さの中和に白米の甘さを求めてしまうのはやはりカレーを愛するが故の行動なのでしょうか…

 

とにかく230gの激辛カレーを消費するために2人前の白米を要する筆者はこの段階で今日は晩飯抜き必須です。ホールスパイスとグラインドスパイスの写真に胸打たれ…

 

では、考察。

 

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もう一目で江崎グリコ様の本気度が伝わってくる原材料。

 

トップに牛肉、続いて玉ねぎと具材の充実度しか感じられないワンツーコンビ。第3位から6位まではカレーの根幹とも言える「ルー構成要素」、ラード、小麦粉、炒めたまねぎペースト。お久しぶりです炒めたまねぎさん。やはりグリコのカレーには必須要素なのですね。

 

いえ、これは全家庭カレーにも必須要素であることを喚起しているのですね、心中お察しいたします。私も今後は玉ねぎ炒めに心血注がせていただきます。

 

そしてその他原材料のシンプルなこと。余計なものには頼らず開発者の味覚でのみ感じられたうまみ成分を抽出した結果なのだろうと涙を滲ませながら感慨深くカレーを抱きしめるのです。ウスターソース(10位)に見せた関西の意地、しかと受け止めます!「グリコ・LEEビーフカレー20倍(230g)」

 

いざ、実食。

 

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ご飯にかけている時からその具材の存在感に感嘆しておりました。

 

ゴロン、ゴロン…まるで波打つ動脈のように袋から流れ出るルーと大ぶりのビーフ。その姿を現しました。さあ、期待の一口目。What a spicy curry this is! So hot, so tasty!! これに尽きます。

 

そしてただ辛いだけではないのです、このカレーはスパイスの複合的な辛さで完成されているのです!よくある激辛料理がその本質を忘れただひたすらに辛さを追求しているのに対しこちらは「スパイスで構成されているからこそカレー」という原点回帰を明確にその味で体現していると感じました。

 

筆者が昨今の激辛ブームを見ていて感じるのは「その料理の激辛」を楽しむのではなく「ただただ痛覚を刺激する料理を求めるようになってしまった」ということです。

 

その結果、本来その料理が持ち合わせているポテンシャルを叩きのめすかのような激辛料理が蔓延するようになってしまった。ゴマの風味など一切しない激辛担々麺、唐辛子の味しかしない激辛味噌ラーメン…

 

かくいう筆者もそのような料理を求める一人でした。そんな筆者に本来の辛さの楽しみ方を教えてくれたのは、以前の記事で述べた行きつけのインドカレーレストランのパキスタン人店主。「コレイジョウカラクスルトカレーオイシクナイ」と拙い日本語で注意勧告されたのを機に「本当においしい激辛料理」について考えるようになりました。

 

こちらのカレーは彼が私に伝えたかったことを体現している…そう感じてならないのです。少し強めのカルダモン、控えめなクミン、そしてビーフの甘さが秀逸なLEE20倍。辛くてもこれだけのスパイスを感じることが出来るとは誰が想像しようか。

 

反語的な締めとなってしまいましたが本日はこれにてスプーンを置き、部屋中に漂うスパイス臭と共にその余韻に浸ることとしよう…

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