3日目:ローソンセレクト・キーマカレー
レトルトカレー見聞録第3回、本日紹介するカレーは「ローソンセレクト・キーマカレー」です。
前回ローソンのレトルトカレー陳列棚前でビーフカレーの辛さチョイスに関し自問自答している際、ふと目に入ったのがこちらのキーマカレー。インドカレー好きとしてはマストバイ商品であると私のsixth sense が働きました。隣に陳列されていたバターチキンカレーにも感性を揺さぶられたのですが辛味順位の低さから今回はキーマカレーをチョイス。さてそのお味は如何に…?
パッケージ拝見。
ビーフカレーと見比べて全面的にカレーを押し出しているのが一目瞭然。フェードアウト気味であったビーフカレー画像に比べこれでもかとばかりに主張しているキーマカレー全貌が消費者の購買意欲をそそります。後ろに見えるサラダが申し訳なさそうに鎮座しているのがその存在感の大きさを物語っています。
また、何といってもインドカレー愛好家には堪らないフレーズ、「スパイスの豊かな香り」。そろそろスパイスのきいたカレーを欲していた筆者は自我を忘れてキーマカレー片手にレジへと向かっていたのであります。
では、考察。
さすがはキーマカレー。ジャガイモなど使わずみじん切り野菜と鶏ひき肉で食感及び風味を演出しようとしているのが見て取れます。更に上位に位置するトマトペースト・ヨーグルトはインドカレーを作る際の必需品。この段階でこのカレーの本格度が窺えるでしょう。
また、隠し味にしょうゆを使っているのはあくまでも我々日本人の味覚を中心に商品開発を進めたという企業努力が見受けられます。独りよがりではない、相手の立場に立って物事を考えるこの姿勢。コンビニという不特定多数のお客様を受け入れる店において「万人に受け入れられる」ということは提携企業及びコンビニエンスストアそのものの存続において非常に重要なのではないのでしょうか。そんな暖かい心遣いを感じる「ローソンセレクト・キーマカレー(160g)」
いざ、実食。
まず一般的なジャパニーズカレーに比べ赤みが強いことに気が付くと思います。これは前述したようにインドカレー特有のトマトペーストの量が関係しています。水分は使わず野菜の水分とトマトペーストでのみ煮込むインドカレー。そのトマト含有量は日本の家庭カレーの常識では想像できない量なのです。
一口目、舌に感じるのは香辛料のような風味高い味わい。これは同じローソンセレクト・ビーフカレーには含まれていなかった生姜の風味だと直感しました。求めていたスパイスカレー、ここにあり。その美味しさに考察など忘れ一心不乱に食べ進めます。
パッケージを見た際、正直「人参はどうせ粉砕されているだろうから目視出来るわけがない」と高を括っていた訳ですが、ご覧のとおりその姿を確認できます。
これ、いくらだっけ?と問いたくなるようなクオリティー。お値段たったの178円。
ちなみに背面考察時、あることに気が付きました。キーマカレーには「ローソンとハウス食品㈱の共同開発」と明記してあったのに対して前回レポートした同じローソンセレクト・ビーフカレーにはその記述がなかったことです。
賞味期限を確認するとビーフカレーの方が後に製造されていることが確認できます。ということはローソンはその文言を消去することでPB化の強化を図っているのか…?ローソンオリジナル商品としてのブランド力を高めようとしているのか…?
そんな邪推をしつつ、2日続けてお世話になったローソン及びハウス食品様に感謝し今日という日を終わらせます。